この世には何もない、虚無の世界。
言い換えれば虚構によって成り立った世界。
全ての物質は何も語り掛けない。
何かを感じ取るのは自分の脳みそだ。
何もない中から勝手に共通価値を作り出し、それによって無理やりシステマイズさせているに過ぎない。
存在とはただそこにあるだけのものだ。
勝手に人間が判断して取捨選択しているに過ぎない。
街中の花壇も、街並木も、地面に落ちている石も、結局は都合がいいのを選んであるだけ。
エゴの塊だ。
街を見ても、公園に行っても、すでに何も感じなくなってしまった俺には、それらは何も語りかけてはくれない。
ただ、虚無があるだけだ。
虚飾の世界、欺瞞に満ちた世界、それが俺の生きる世界。
ただ、飾り立てた世界があるだけだ。
そんな世界を見ても、俺はすっかり笑えなくなってしまった。
だからこそ無理して笑う日々が辛くなる。
心安らかに、友や愛する人といるだけでいい。
しかし、この虚無感を分かち合えるのだろうか?
いや、思うままに思っているのが一番なのかもしれないな。
良く思うのさ、この世には何もない、ただ、人が生きているだけだとね。
存在と解釈、それがこの世の全てのような気がする。
気づけば正義も悪もなく、エゴがあるだけ。
この街のように、都合がいいものだけをよせ集めただけのものさ。
人の作ったものは、必ず誰にでも理解できる。
自然の存在とは全く異なるものさ。
存在を存在のまま理解できることが出来ればいいが、それは不可能。
いまだに人体はなぞだらけさ。
それに比べたら人の作ったものはなんと理解しやすいものか。
当たり前だ、人に理解できないものを人が作れるわけがない。
必ず誰かは理解しているものだ。
存在と違ってね。
何を書いているか良くわからないが、言いたいことはただひとつ。
虚無の中で生きていかねばならないということさ。