2007年7月17日火曜日

柏崎原発はどうなった?

水蒸気が出ている原発写真↓阿修羅より CNNのレポート↓ http://edition.cnn.com/2007/WORLD/asiapcf/07/16/japan.quake/index.html The 6.8-magnitude quake triggered an automatic shutdown at the plant in the city of Kashiwazaki, in Niigata prefecture, when a small fire broke out in an electrical transmission facility, the Tokyo Electric Power Co. reported. Black smoke was seen rising over the plant, which is one of the largest producers of nuclear power in the world. At least seven people were reported killed and hundreds more injured after the earthquake struck off the northwest coast of Japan on Monday morning. Four women and three men -- all elderly -- were among the known victims while around 800 people were hurt, Japanese national police and national broadcaster NHK reported. Around 300 hundred homes were also destroyed in Kashiwazaki -- which appeared to have borne the brunt of the damage -- with 2,000 people evacuated, The Associated Press reported quoting local officials. The earthquake struck at 10:13 a.m. (0113 GMT) and was centered 17 kilometers below sea level, the Japanese Meteorological Agency reported. Minor shaking was reported in Tokyo, about 240 kilometers (150 miles) south of its epicenter. The Japanese Meteorological Agency issued a tsunami warning for Sado Island and the coast of Niigata prefecture, where waves were expected to rise about 50 centimeters (20 inches). The warning was lifted about an hour later. An aftershock of 5.6 magnitude was measured five hours later, centered about 10 kilometers below sea level, the agency said. Niigata was hit by a trio of earthquakes in 2004 that killed 25 people and injured more than 1,200. Prime Minister Shinzo Abe was campaigning in Nagasaki ahead of forthcoming parliamentary elections when the earthquake struck, but flew back to Tokyo and then on to Kashiwazaki to lead a government task force assessing the damage, the Japanese government reported. "Many people told me they want to return to their normal lives as quickly as possible," Abe told reporters in Kashiwazaki, AP reported. "The government will make every effort to help with recovery."

  以上引用終わり

原発の電力はどうなったのであろうか? 原発に電力を供給できなくなれば、どのように原子炉を冷やしていくのだろうか? なにも知らされないので調べるしかありません。

以下気になる記事を引用する。

<引用初め> http://ng-nd.hp.infoseek.co.jp/matuo/matuo28.html

★ 原発と地震(2) --------------------------------------------------------------------------------
●1月17日に起きた阪神・淡路大震災。「これは本当に今、この日本で起こっていることなのか…」と誰もが思ったに違いない。そして同時に「もし原発をこんな大地震が襲ったらどうなるのだろう」という不安を多くの人が持ったことだろう。ましてや目の前に原発が立っている地元の人々にとっては、より具体的な恐怖の対象となったはずである。…鉄道はもちろん、道路は寸断され逃げ道は断たれる。救援隊も来られない。周囲には目に見えない放射能が漂う。ライフラインは破壊され、除染もできない。ボランティアなど望むべくもない。時間が経っても汚染のため復興はままならず、土地を放棄しなくてはならなくなるだろう。果たして安全な所に避難できるのだろうか… ●「豆腐の上の原発」(東京電力柏崎刈羽原発)、「ナマズの上の原発」(中部電力浜岡原発)という言葉に象徴される、地震大国日本の原発群。阪神大震災の後でも国や電力会社は「大丈夫」と強弁している。 ---原子力発電所を造るには、活動可能性のある活断層はないか、過去に大地震は起きたか、近辺で直下型地震が発生する可能性があるかなどを調べて設計します。原発の耐震基準は平均三百数十ガルですが、それは岩盤上でのこと。地震の揺れは地表では3倍になりますから、1000ガルに相当する訳です。400ガル以上が震度7ですから(阪神大震災級でも)大丈夫と言えます。(通産省資源エネルギー庁公益事業部原子力発電安全企画審査課長藤富氏のコメント95年2月22日中日新聞) 藤富氏は知らないのだろうか。原発の立地は土地買収が先で活断層などの調査は後回しであり、何も活断層がない所を選んでいる訳ではないことを。また、地表面の揺れが岩盤の3倍という根拠はあるのだろうか。岩盤が崩壊することはないのだろうか。実験もしていないのに震度7でも大丈夫とどうして言えるのだろうか。国も電力会社も「大丈夫」というお題目を唱えるだけで、こういった疑問には全く答えようとしない。 今回の大震災の被害を考える時、51基もの原発と10を越える核関連施設をかかえる日本に生きているということに恐怖心を抱くのは私だけではないはずだ。 ●では改めて、新聞等に公表された資料をもとに原発の耐震性について検証してみたい。

【図1】は全国の各原発の耐震設計値(水平動)と今回の阪神大震災での揺れを比較したものである。阪神大震災の揺れは地表面で最大818ガル(水平)であったが、国や電力会社が主張するように岩盤上の揺れはその1/2から1/3として、400~300ガルという値を用いた。
まず図中AS、Aで示した原発の耐震分類について説明しておこう。
右上【表1】を見ていただきたい。原発施設はその全てが高度の耐震設計で建設されている訳ではない。放射能の放出を防ぐという観点から、重要度ごとにAS、A、B、Cの4クラスに分けられ、それぞれ耐震基準が異なっている。
このような分類を設けたのは本来ならば全部ASクラスにすべきだが、そうすると建設コストが膨大なものになってしまうからという経済的理由による。
つまり安全切り捨て=利益優先の思想である。原発という超危険な施設内でこのように耐震設計のバラツキがあるということは非常に重大な問題を孕んでいるが、この点は後述する。
では【図1】に戻ろう。 阪神大震災はほとんど全ての原発の耐震基準を越える 図を見てわかるようにAS、A クラスとも阪神大震災の揺れ400 ガルを上回ったのは原電東海、中部浜岡3・4のわずか3基に過ぎない。
しかし、例えば敦賀2のASクラスの設計値は500ガルを越えており(532ガル)、安心できるように思えるが、実はそうではない。この532ガルという値は瞬間的な一回限りの最高値であって、実質的には375ガル程度である(このことは他の原発にも言えるだろう)。

阪神大震災の揺れは約20秒間続いており、従って瞬間的な揺れを云々しても何の保証にもならない。 電力会社は「耐震性を独自に調査して安全を確認した」とコメント、但し調査データについては「企業秘密」としている。

また資源エネルギー庁と科学技術庁は「各電力会社が阪神大震災級の地震を想定して、安全を確認しているようだ」(傍点筆者)と話している(同毎日新聞)。

ここまで言い切るのなら、根拠となるデータを公開し、国民が納得できるようにきちんと説明すべきあろう。 原子炉容器(AS)が無事でも、配管が破れ緊急炉心冷却装置(A)が作動しなければ大惨事百歩譲って原子炉容器や格納容器は岩盤上に建設され、さらにASクラスの耐震設計だから「大丈夫」としよう。
ところがこのことは裏を返せば、Aクラス以下の機器は壊れてしまう可能性があるということなのだ。
地表面に建てられ、1000ガルの揺れに襲われるタービンと岩盤上に据え付けられた原子炉を結ぶ配管が無事でいられるとはとても考えられない。
配管が破断し、緊急炉心冷却装置も壊れてしまえば冷却水喪失、そして炉心溶融。外部から電気を送る送電系統が破壊されれば外部電源喪失、炉心冷却不能、そして同じく炉心溶融。タービンが破壊されれば、その巨大な金属性の羽根がミサイルとなって格納容器や配管などを破壊することもあり得るのだ(タービンミサイルという)。
いくら原子炉の中心部を強化してところで、周辺に亀裂が入れば結局共倒れになってしまうのである。 国も電力会社もこの共倒れ事故はあり得ないとして、全く評価していない(その膨大な数の事故の可能性と深刻さから、原発の推進ができなくなることを恐れているのである)。 ●このように原発の耐震性に重大な疑義が生じている現在、原発を停止させる以外に根本的な解決方法はない。巨大地震が起こってからでは遅いのである。

<引用終わり>

外部電源が損傷した場合には緊急用電源がその代わりをするようだが、一体どれほど持つのだろうか?
また、炉心の冷却水を限られた電源だけで長時間運用できるのだろうか?
しかも、放射能もれが確認されたようだ。
非常に難解な問題に対応している最中だとは思いますが、何も語られないんのはどういうことだろう?

パニック阻止が一番なのか?

それとも今後の原発政策に影響が出るからなのか?

また、炉が大丈夫であっても炉内が損傷を全く受けていない、もしくは炉以外の各種多様な配管が損傷を受けていないといえるのだろか?

しかも、糸魚川周辺から太平洋まではフォッサマグナ地帯として有名である。


以下 http://www.city.itoigawa.niigata.jp/fmm/detail-menu/130fossa-equ/fossa-eqs.html より引用

<引用初め>

フォッサマグナと地震 フォッサマグナを画する構造線と地震との間には、何か関係があるのでしょうか?フォッサマグナの中の地震を調べてみると、フォッサマグナと地震との関係を示す以下の3つの地域が浮かび上がってきます。 松田(1955)、鈴木(1985)、角田(1997)より
1.信濃川地震帯  新潟地震、三条地震、長岡地震、善光寺地震などの地震が起きています。明治時代の地震学者、大森房吉は信濃川に沿う地震多発帯を信濃川地震帯とよびました。大きな地震が起きると、他の地震が連鎖的にこの地震帯上に起こることが特徴です。  信濃川地震帯は新潟平野~長野盆地~松本にかけてのびていて、新発田-小出構造線に平行です。このことは新発田-小出構造線に平行な大断層が、信濃川地震帯直下に伏在していることを示しています。この地震帯は、新潟市から日本海に出てプレート境界線につながっており、この地震帯がユーラシアプレートと北アメリカプレートの真の境界だという人もいます。
 2.糸魚川-静岡構造線中央部  糸魚川-静岡構造線は中央部が全長150kmの活断層ですが、その北端、南端部は活断層の証拠が見つかっていません。断層をほって調べるトレンチ調査によって、松本付近の牛伏寺(ごふくじ)断層が活断層で、1000年に8mをこえる日本最大級の変位量を示し、断層間隔は1000年かそれ以下とわかりました。最近の活動は西暦841年なので、1000年以上起こっていないことになります。そのため糸魚川-静岡構造線中央部が日本の活断層の中で最も危険な断層といわれています。
3.関東平野西部の異常震動帯  関東平野は荒川、利根川が運んだ土砂に埋め立てられ、活断層の露出があまり多くありません。しかし大宮南部の荒川断層帯、岩槻付近の綾瀬川断層が知られていて、北西~南東方面にのびています。またこの地域では、付近に地震が起こると揺れが集中的にあらわれ、周囲よりもよくゆれる帯状の領域、異常震動帯が知られています。熊谷-岩槻異常震動帯、秩父-三鷹異常震動帯などがそれで、いずれも北西~南東方向にのびています。  この北西~南東方向の活断層帯、異常震動帯は柏崎-千葉構造線と一致もしくは平行であり、これらはフォッサマグナができたころの東縁断層を反映していると考えられます。

  <引用終わり>

どうやら、意図的にこういった情報をメディアに流さないようにしていると思われる。

気象庁も東電の原発関連部署も相当な自体であると把握しているのであろう。

しかも安部首相もヘリから視察したようだから、関係次官から説明は受けていることであろう。

炉心は緊急停止したようだが、最悪の事態は脱したといえるのだろうか? 何とか最悪の事態を避けて欲しいと思います。